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アート7:山木屋太鼓クラブ

 

今年の桜まつりストリートフェスティバルで、パフォーマンスのとりを飾ったのは福島の被災地からやって来た山木屋太鼓クラブでした。

桜寄贈100周年という歴史的な年にストリートフェスティバルを主催する日米協会が招待した山木屋太鼓クラブの会長高橋正春さん、事務局長の遠藤恵美さん、自らもメンバーでありかつ太鼓クラブの練習を指揮する遠藤元気さん、そして太鼓クラブ最年少メンバーの高野樹君と菅野萠さんに今回の演奏旅行についてお話を伺いました。

若者が郷土に自信と誇りを持てるように

桜まつり、そしてケネディーセンター公演の大成功おめでとうございます。私も同じ福島県川俣町の出身として、とても誇りに思います。山木屋太鼓クラブ結成のきっかけを教えて頂けますか?

高橋:山木屋地区に長年引き継がれてきた盆踊りの笛、太鼓の奏者が高齢となり、後継者もいないことからその育成が目的でした。それで2001年4月に小学生7、8名で山木屋太鼓クラブが結成されたのです。

山木屋太鼓クラブのモットーはどんなことでしょうか?

高橋:若者が郷土に自信と誇りを持てるように「美しい自然、そしてここが故郷」を活動のモットーとしています。

山木屋太鼓クラブの皆様をDCにご招待するというこのプロジェクトは、放射能汚染で避難生活を送る中、困難にも屈せずがんばる皆様の姿を通して明るい福島の未来そして希望をアメリカの皆様に見て頂きたいという願いから、森まさこ参議院議員、ジョン・マロット大使、ジェトの卒業生をはじめ多くの方々の応援で始まりました。昨年10月に私が突然「ワシントンDCで演奏しませんか」と電話をした時、どう思われましたか?

遠藤恵美:これは夢だと耳を疑いました。いたずらかとも思いました。でも電話を切った後、「やったー!」と思い切りジャンプしました!

川俣町山木屋地区にお住まいだった皆さんは震災後全員避難を余儀なくされたわけですが、太鼓クラブにはどんな影響がありましたか? 

遠藤恵美:震災後山木屋太鼓クラブも練習場を3回引っ越しました。今の練習場は少し狭いのですが、地元の方の深いご理解とご協力のおかげで、毎日練習出来る環境です。震災でバラバラにはなりましたが集まれる場所があり、太鼓が打てる場所がある事に感謝しています。

太鼓が故郷を失った皆さんを繋いでいるのですね。ところでワシントンDCの印象は?

高橋:街並みがとてもきれいでびっくりしました。色彩までも統一されていてモニュメントや公園が多く、首都に相応しい風格を感じました。自然や古い物を大切にしているのが良く分かった気がします。

沢山の涙と笑顔と鳴り止まない拍手

4月14日の桜まつりでの公演の感想をお聞かせください。

遠藤元気:パレードでは広い道路の両側に沢山のお客様がいらして大きな声援を受け、そして最高のお天気でメンバー全員が笑顔でした。動いている車の上で太鼓演奏をしたのは初めてでとても楽しかったです。100周年という記念すべき桜祭りの舞台で演奏出来た事、心から嬉しく思います。

その後16日のケネディーセンターでの公演は立ち見席もでて、数分間鳴り止まない拍手と大歓声の後、ミレニアムステージでは異例の時間超過アンコールがOKとなりましたね。

遠藤元気:満席で心臓の音が聞こえるくらい緊張しました。大きな拍手と声援に元気を頂き、ワシントンDCに来てからずっと私達のサポートをして下さった皆さんに感謝の気持ちを込め力一杯演奏しました。「太鼓が私達と皆さんを繋いでくれた、挫けないで続けてきて良かった」と心から思いました。

演奏が終わった後はメンバーの皆さんも涙していましたが、私も涙がでました。山木屋太鼓クラブにはいくつかチームがありますが、今回は選抜チームでいらっしゃいましたね。12歳から23歳までの13人編成のメンバーはどのようにして決められたのですか。

遠藤元気:今回は演奏だけではなく、ジャパンボールやホームステイ、それから学校訪問など国際文化交流も大きな柱だったので、アメリカの学生の皆さんとの交流を楽しみに同年代のメンバーを集めました。

ホームステイに参加してみてどう思いましたか?

高野(13歳):英語が話せないので最初とても不安でしたが、ホームステイを体験して不安は無くなりました。たくさん話しかけてくれたお友達や、かわいい犬とも仲良くなり、心が明るくなりました。

メリーランド州バルティモア市の学校訪問はどうでしたか?

菅野(12歳):日本と違うところを感じました。特に女の子が、学校にネックレスやピアス、ネイルをして通っている所が私の一番びっくりしたところです。日本の学校ではありません。自分らしく生活出来るところがアメリカの学校なのだと思いました。

最後にワシントンDCの皆様にメッセージをお願い致します。

遠藤恵美:福島の小さな高冷山間地の、避難している私達の為に力を尽くして下さった方々がこんなにいらしたとは、本当にびっくり致しました。藤崎大使ご夫妻には公邸にもお招き頂き、本当に感謝の念に耐えません。

高橋:皆さん本当に有難うございました。言葉にならないほど感謝、感謝の気持ちでいっぱいです。これからもがんばります。

まだまだ避難生活が続き大変な事と思います。どうかこれからもその明るく元気な演奏で、復興の希望の光であり続けて下さい。

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