American Life Q&A
アメリカ生活 Q&A

ハッピーライフ47:アメリカ移住不安編:夫は変わる?

アメリカに住む事になったらアメリカ人の夫は日本にいた時と変わってしまうかもという不安な気持ち、なんとなく分かります。だから自分の国でも夫の国でもない第3国で暮らせたら一番楽かも、なんて思った事もありました。だって二人とも知らない国なら言葉だって文化を学ぶのだって同じ所から始められますからね。そうなるとなんとなく運命共同体の感が強くなるように感じたからです。

でも実際はそういう事って少なく、大抵は奥様の国かご主人の国に住む事になるのが普通かと思います。

変わったのは夫?それとも私?

私と夫は南仏で出会ってその後半年間の長距離恋愛(ロンドンとDC)があって結婚したのですが、その間夫は2週間おきにロンドンに来ていました。当時は目隠しをしても歩けるくらい町になじんでいた私にとってロンドンは自分の国のような感じがして夫をいろんな所に連れて行ったり、イギリスの文化に慣れていない夫に説明したりと、何となく夫の面倒を見ているような気がしていたのです。

それが移住した途端に大逆転!私はアメリカという国を全然知らずに移住したので最初の頃は本当に夫に負んぶに抱っこ状態でした。車社会だというのに車の運転も出来なかったから精神面や日常生活面全てでそんな感じだったのです。振り返ってみるとその頃の私は東京でバリキャリをしていた頃の自分ともロンドンで一人の生活をエンジョイしていた時の自分とも全然違っていました。だから私は「自分は変わってしまった?」と不安になったのです。

移住当時の私は何となく自分が劣っているような、何も知らないような、何をやっても失敗してしまうような劣等感を感じていました。それにアメリカの事を何でも知っている夫が急にもっと偉くなったような気がして。私は自分の居場所がなくなったように感じたのかもしれません。今まで平等だと思っていた関係が狂ってしまったような、役立たずになったような。

ご主人がアメリカに帰ったらもしかしたら日本に住んでいた時のご主人よりも違って見える時があるかもしれません。玄関で靴を脱ぐ習慣をすっかり忘れてしまったり、いきなりBBQや大きなステーキにポップコーンを食べだしたり、日本にいる時よりもリーダーシップを取ったり、もっとテキパキ色んな所に電話して所用を片付けたり、前よりもずっとアメリカンになったりとか、日本の事をあまり話さなくなったり。

でもアメリカはご主人の国。自分が育った国だからもっとコンフォタブルなのは当然かと思います。それもまたご主人のもうひとつの姿、そしてアメリカで暮らすご主人の姿なのでしょう。

「どうしてわかってくれないの?」

それよりも私が心配なのは奥様です。というのも移住当時私は自分が変わってしまったと思い不安になったから。実際ちょっと自信がなくなって変わってしまった時期もあったと思います。

新しい文化の中でその文化をよく知る人と暮らす事は時には「どうして私の気持ちを分かってくれないの」の連続です。分かってもらえずイライラすることも多々あります。でももしかしたらご主人も日本に住んでいる時にはそんな風に感じていたかもしれません。それに「日本ではこうだった」も二人の間であまり通用しなくなると思います。何しろ郷に入っては郷に従えですから。

私は移住当時本当に可愛くなかった。どうしてもっと夫に甘えなかったのだろうと思います。へんな競争心でがんばっちゃって、素直じゃなかったから新しい文化や生活習慣を学ぶスピードも遅くなっちゃいました。

「日本ではこうだった」「イギリスではこうだった」と唱えるばかりで夫の話に耳を貸さなかったことも沢山ありました。私は目くじらをたててばかりで、以前のhappyな私からちょっと変わってしまっていて「どうして話を聞いてくれないの、あなたは変わったわ。前はもっと聞いてくれたのに」なんて言ったりして。

私がカルチャーショックから抜け出して本来の自分を取り戻すまで黙って見守っていてくれた夫に感謝です。きっとかなり不安だったと思うから。

今回は質問に対する答えになっていないかもしれないけれど、私の経験をシェアしたかったので、これがベストかな。

 

写真は今年の夏に行ったイタリアの町で。知り合って17年ですが、夫はいまだ変わらずお茶目です。