American Life Q&A
アメリカ生活 Q&A

ハッピーライフ48:アメリカ移住不安編:子育て編

慣れない土地での子育てって本当に大変。私は何も知らずにアメリカにやってきたからなおさらでした。ですから不安な気持ち、本当によく分かります。

「教えて」の一言

娘がまだ小さかった時私が一番悩んだのは「アメリカ人のお母さんなら普通に知っている事を私は知らない」事でした。当然なのですが努力にも限界があります。例えばプレイグループに入っていた時お母さんたちが自然にナーサリーライムといって子守唄のような物を歌いだします。そうすると他のお母さん達も一緒になって歌い出すのです。でも私にとっては?でした。次までにその歌を覚えて行くと今度は違う歌、という具合で疎外感というかなんというか、ちょっと情けない気分に浸ったのです。

そしてついには行くのが嫌になってしまいました。あの時踏ん張って、開き直って、「私にも教えて」という態度で望んでいたらもっと違ったかなあ、と今になって思います。知らない事が恥ずかしくてポジティブさに欠けていたのでしょう。

アメリカ人はナイーブで親切だからそんな時「知らないなんてバカ」とは思わず気軽に教えてくれます。ちょっとおせっかいなところもアメリカ人のチャーミングなところですよね。場所にもよるでしょうが特に都会の場合は外国人になれていますからなおさら使命感を持って教えてくれる方もいらっしゃいます。

娘が大きくなるにつれてアメリカにも慣れて来たからか「教えて」の一言が案外気軽に言えるようになりました。所詮は外国人ですから自分に「なんでもアメリカの事を知っている」ことを期待しなくてもいいのです。周りの方々もそうでしょう。だからこそ知らない時は「教えて」と甘えちゃって良いのです。

頼りにされた人は気分がいいし、そんなところからフレンドシップが生まれたりもします。

Do your home work

これはアメリカでよく聞く表現です。「やる事はやりなさい」という感じでしょうか。先ほど「教えて」と甘えちゃって良いと言いましたが、それも同じ質問をたびたびするようだと嫌がられます。なぜなら自分で知る努力をしていないから。

ほんのちょっと調べれば分かるようなことを何度も聞かれたりするのは確かに面倒ですよね。

娘が大きくなるに従ってプレイグループからPre-Kに、そしてキンダーに進んで小学校。私立にしようか公立にしようか。違いは何か?どこの学校がいいのか?何歳で小学校にあがるのか。お稽古ごとはどこがいいのか。などなどアメリカの学校制度に馴染みのない私はことあるごとに威圧感を覚えて「間違えたらどうしよう」と不安になりました。日本だったらそんな風に感じる事などないのに。

それでDo my homeworkだったのです。とにかく学校制度やアメリカの教育に関する本を沢山読んで(当時はまだインターネットは走りの頃で本が主流でした。信じられないでしょう!)分からない時は学校に電話をかけて質問し、怖がらなくてもすむ状態になんとかこぎ着けたのです。

娘がジョージタウンのプレイグループに入るようになったのもある電話がきっかけでした。アメリカでは公園デビューなどありませんから娘にお友達が必要なら探すしかありません。でも幼稚園には早すぎるし。それで本を読んだらプレイグループというのがあると書いてあって、でもどこにそんなものがあるか知らなかったのである幼稚園に電話してみたのです。

そして教えて頂いたのがジョージタウンのプレイグループでした。ところがここにはお受験があったのです!たった1歳半の子供の遊びのグループなのに。でも無事合格で通えるようになりました。でもここで「知らない」ことが多すぎて最初の頃は挫折しそうになったのだけど。子供は元気に通っているのに母親がしょんぼりしていてはダメですよね。今だから笑えるけど、当時はアメリカに来たばかりで私自身友達がいなかったから結構つらかった。

日本を忘れずに

日本人である事は本当に素晴らしい。だからこそその文化や言葉、歴史を次の世代にも伝えたいですよね。我が家は補習校には通いませんでしたがそれでも家で日本語を話したりおひな祭りをしたりして日本を常に感じていました。

日本から来たという事は私の中でとても大きな自信の一つだったのです。慣れないアメリカ生活で自信を無くす事も度々あったけど、でもそんな時娘と日本語で話していると「とても大切な事を娘に伝えているのだなあ」と感じて何となく元気が出ました。ドラえもんを見ているだけでもそんな風に感じていたのです。

アメリカに住めばアメリカの生活があります。アメリカにある程度同化する事も必要でしょう。でもだからこそ日本の素晴らしい所を日常生活に取り入れる事は「自分を見失わない」ためにも重要なのではないでしょうか。

アメリカ式の子育てがあります。そして日本式の子育てがあります。アメリカの学校に行けばある程度アメリカ式になるのは必然でしょう。そんな時慣れなくて分からなくて迷って不安になった時は、ちょっと日本式を取り入れてみてはいかがですか?補習校に通わせるのも良いし、日本のお友達とプレイデートをするのもいいし。アメリカ式と日本式、自分にちょうど良いバランスがきっと見つかります。そうしたらあまり子育てに不安になる事もないのではないかなあ、と思っています。

我が家の子育ては結構アメリカ式かな。でも家では私と娘の会話は出来るだけ日本語で、それから門限などは私の母親式に厳しいです。娘ももうすぐ16歳。手探りのアメリカでの子育てだったけど、「教えて」と友人達に聞いて、「Do my homework」でそして日本を忘れずに、なんとか自分なりのバランスを見つけられたと思っています。

それにしても何処にいても子育てって本当に難しい!いまだに子供の成長に合わせて本を読んでいます。今は大学受験の本。日本とは全く違うから何冊読んでもいまだにピンと来ない状態です。でも「大変だなあ」と思った時に一番効果的なのは友達と「ぎゃー」と言ってストレスを発散する事かな。

私もいまだに知らない事が沢山。でもとにかくあまり不安がらずにお互い子育て頑張りましょうね。

写真は最近購入したテーブル。