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ビジネス:ビアード•パパ、ピアス•暢子さん

東海岸でBeard Papa3店舗目となるワシントンDC店をオープンしたフランチャイズオーナーのピアス•暢子さんにビジネスを始めたきっかけから今後の抱負についてお話を伺いました。

ちょっと遅めのミッドライフクライシス

暢子さんはもともとは公認会計士ということですが、Beard Papaをオープンしたきっかけは?

ずっとアカウンティングは私の大雑把な性格には向いていないと思っていたのです。それに子供のことが少し心配になった時期もあって10年近く働いていましたが辞めてしばらく家庭に入っていました。子供が高校生になった頃そろそろ何かやりたいなあなんて思いながらもずるずると何もやらないで来て、それで子供たちが大学に行ってしまってから「さて何をしようかなあ」といろいろ考えたのです。遅まきながらのミッドライフクライシスでしょうかね。

それが起業への第一歩だったのですね。

私はもともと食い意地が張っている人間で食べるものが大好きだから「アメリカで売るなら何が良いかなあ」と時々考えていました。そんな時にシアトルでBeard Papaに出会って「こんな美味しいシュークリームがアメリカにあるなんて」と思って調べてみたらフランチャイズを募集していたのです。それで家の主人に「おいしいからぜったい売れるわよ。」と言ったら主人が「だったら西海岸に行ってBeard Papaで働いてみたら」と言ってくれて、本当に偵察に行きました。

とてもサポーティブなご主人じゃないですか。

実はそれには後日談があるのです。Beard Papaのフランチャイズに申し込んでも私にリテールの経験がないから全然相手にしてもらえなくて、夫は「行ってみてちょっと働いたらこんな事やっていられないと思って止めるかと思った」から勧めてくれたみたいです。だけど西海岸のBeard Papaを全部回って直営店の方にお会いする頃にはそれまで相手にしてもらえなかった会社の人からやっと本気にしてもらえました。

ダメどころか奥様は話をつけて帰って来ちゃった。

でもここからが本当に大変だったのです。「場所が見つかったらフランチャイズを考えましょう。」と言われて場所探しから始めたのですがここでもバックグラウンドがないからまた相手にしてもらえませんでした。「絶対にベセスダで開くんだ」と思っていたけどあの辺りはデベロッパーが牛耳っていてナショナルブランドか実績のあるビジネスしか受け付けないのです。

それでジョージタウンに?

ジョージタウンは割と個人のオーナーが多くてBeard Papaのコンセプトを気に入って下さった大家さんから昨年一月に場所を借りる事が出来ました。

しかもあそこは一等地です。フランチャイズの条件クリアじゃないですか。

ところがここからがまた大変で、会社から指定されたアリゾナ州の建築家を雇ったのですが4ヶ月たってもレイアウトも出来ていないような状態だったのです。

ワシントンDCって色んな規則が厳しい事で有名ですが、州外の方でも大丈夫でしたか?

それが全然知らなくて、ジョージタウンの事情にも疎いし結局辞めて頂いて地元の人を雇う事にしたのです。

やれやれですね。

でも、この新しい人がまたまた大間違いで。

え、これでもう順風満帆かと思ったのに。

設計図から政府関連の許可に工程までお任せしたのですが、今度の建築家も寸法はいい加減だし、電気配線もめちゃくちゃで図面を見ると途中で配線が切れたりしているのです。そして途中から工事も全然進まなくなってしまいました。最終的には自分で図面を書いた方がいいか、と言う感じだったから結局2番目の人も辞めて頂く事にしたのです。

起業にはドタバタがつきものですが、本当に大変でしたね。

そしてやっと3度目の正直で新しく雇ったコントラクターで9月に作業を再会することが出来ました。

ワシントンDC限定商品

場所を借りてから9ヶ月経ってもまだ内装が出来ていなかった時などもうやめちゃいたい、なんて思いませんでしたか?

Beard Papaとは契約しちゃっているし、お金も凄く使っていたし、いつ開くの?と楽しみにしてくださっている方も沢山いらして。

こうなったらもう辞められない!

それに最後は夫がオープン間際の検査に間に合うように夜中に来て作業してくれたりと、スーパーマン並の大活躍で助けてくれました。

やっぱり本当は応援していたのですね。そして感動のオープンは2016年1月末頃でしたが。

本当はその一週間前の予定だったのだけど、大雪で延期になったのです。

なんと今度は自然災害!もう絶対応援します。諦めずにオープンに漕ぎ着けたその根性に脱帽です。DCだけのメニューってありますか?

シューパフェはここ以外にはないのですが、頼み込んでやらせてもらうことにしました。それからBeard Papaの商品は見栄えがいまいちアメリカの他のお菓子に比べると地味だからもうちょっとカラフルにしたりしたいなと思っています。今はお店をまわすのに精一杯なので、もう少し落ちついたらDC限定品を出したいと考えています。

ワシントンで美味しいシュークリームを食べる事が出来て本当に幸せです。これから通いますね。ありがとうございました。