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女性が輝く社会1:今世紀最大の酷い夫

尽くす妻

私が南仏のビーチで遊んでいた頃アメリカでは全米の注目を集める裁判が始まっていました。

知事在任中にその立場を利用し個人的利益を得たとして横領その他10以上の罪状で訴えられていた元バージニア州知事のロバート•マクドネル氏と奥様のモーリーンさんの裁判です。5週間に及んだ裁判の判決がついに木曜日に出たのですが、結果は皆あっと驚くご主人が11の罪状で奥様は9の罪状で有罪。長い刑務所暮らしが確定してしまいました。

でもこれには裏話があるのです。実は今年一月に検察側はロバートさんに一つの罪状について(しかもそれは横領罪ではないもっと罪の軽いものでした)罪を認めるならそれでいい、そして奥さんはおとがめなしとの司法取引を持ちかけていたのです。それを断っての裁判でした。

裁判中夫は奥さんを他の男を好きになったとか高価な物を僕の立場を利用して貢がせたとか罵倒し続けました。全ては妻がやったことで自分は関係ないと主張し続けました。この間奥さんは一言も発していません。本当に酷い夫。全部奥さんのせいにして。でも奥さんの弁護士も「悪い妻」戦法を取っていたから奥さんも承知の上ということですよね。

アメリカでは政治家の夫がスキャンダルをおこして記者会見する時は、妻は3歩下がった後方で暖かく夫を見守るという構図が多くの場合取られます。ヒラリー女史もそうでした。今回のモーリーンさんの「悪い妻のせいで夫はダメになった」戦法は結果はさんざんでしたが、この行動はアメリカの政治家の妻の「尽くし度」をかなり引き上げましたよね。だって夫のために、というか夫のせいで刑務所に行く事もいとわない訳ですから。うーん、女性が輝く社会はどこに行ったのだ?

ものすごい恥さらしな立場に立たされて、スタッフからは「本当にこの人の下で働くのは最悪」と言われ、娘からは「父と母の愛情表現はうそっぱち」と一刀両断され、その上刑務所にも行かなければならないなんて。罰金もあるし踏んだり蹴ったり。上告するとは言っているけれどおそらく結果はあまり変わらないのではないかと思います。

利用する夫

バージニア州では政治家が貰えるギフトには制限がなかったそうです。でも今回のマクドネル裁判が始まる前にいくつかの制約が出来たそうですが。それでもいまだに食事や旅行は上限なしだとか。

だからロバートさんもモーリーンさんもゴルフ場代や貢がせたハンドバック代などに関して終始無罪を訴えていた訳です。それにしても自分がちょっとの罪を認めればおとがめなしとして妻を救う事が出来る立場にあったのに、代わりに妻を生け贄にするとは、本当に酷い夫です。

「自分は法律の上にある」的な傲慢さが原因で一時はホワイトハウスを狙える位置にいたというのに、今度は刑務所に最も近い政治家となってしまって本当に情けない。無論もともとの職業である弁護士の資格は剥奪されるだろうし。そしてかつてはトーマス•ジェファーソンも知事だった歴史あるバージニア州知事として初の犯罪者となってしまったとは。

どうしてこの妻は夫に利用されるままに「悪い妻」役に甘んじたのでしょうか。女性が輝く社会の代表的アメリカでもいまだに女性には保守的な姿が求められているんだなあ、と思わされる事件でした。

上告ではぜひモーリーンさんに反撃して頂きたいです。尽くす妻を演じるのも良いけどもう夫は政治家ではありません。お子さんたちのためにもどうかご自分の意見を述べてくださいませ。あなたは本当にそれほど悪い妻だったのでしょうか?