女性と起業
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女性と起業番外編9:起業するのは大変ですか?

起業するのに一番大変だった事

それは「エイッ」と一歩を踏み出す勇気です。「失敗したらどうしよう」という恐怖心を乗り越える事は思っている以上に勇気がいる事なのです。

でも踏み出してしまえば後はコロコロと転がる石ころのようにどんどん事が起こってきます。大変なことの連続ですがそれには「自分が始めた事」という喜びと自負心と責任も混じっているので、以外と乗り越えられるのです。

例えば私のギャラリーの場合まずはギャラリーで見せるアーティストを探す必要がありました。最初の頃は「あなただれ?そんなペーペーのディーラーとは仕事できない」と学校出たてのアーティスト達に言われアーティストが全然みつかりませんでした。相手にされていなかったのです。

「絶対無理」「潰れる」と同業者からも相手にされず、新聞の批評家はオープンしてから一年近く経っても足を運んでくれませんでした。

どうにかこうにか最初のアーティストを見つけたのは良いけど展覧会を開けるまでには後2ヶ月またなければなりませんでした。それでも2ヶ月分のお家賃は発生します。私の計算ではお家賃が発生する最初の月から展覧会で作品を売れることになっていたので資金はどんどん減るばかり。

ですが自分が好きで始めた事です。ですから「これは」と思ったアーティストのスタジオに何度も足を運び、会ってくれるとなったらどこへでも出かけ、プライベートディーラーとして培った評判とギャラリーで見せようと思っているアーティストの作品をコレクター達に見せて彼らの信頼を勝ち取り、ありとあらゆるイベントに毎晩足を運んで宣伝活動に走り回ったのです。新聞社には無視されても通い続けました。

結果は最初の展覧会で全作品14点無事sold out 。以来完売を続けるギャラリーとなったのです。そして一年後にはワシントンポストの常連となる事が出来ました。

大変と言えば大変だったのですが、でも「大変」と思うよりも充実感のほうが大きかったと思います。だって夢だった生活を実際に生きているのですから。

最後に仕事である限り「問題」は必ず発生します。それが「大変」の素なのだけど、でもビジネスでは関係者は前に進みたいから「問題」を解決しようとします。そして何かしらの解決策に到達するのです。だから起業前に思っている「大変」なことは「解決可能な問題」と思えば最初の一歩が踏み出しやすくなるかと思います。実際私は解決不可能だった問題に打ち当たった事はありませんでした。

起業するのに以外と簡単だった事

驚かれるかもしれませんが、一番簡単だったのは起業するための資金です。これはアメリカという事もあるかもしれませんが、女性そして私のようにアジア系の場合はマイノリティーに特化した安価な起業ローンを使う事が出来ます。またパートナーを見つけて初期費用を半減したりして起業される方も大勢いらっしゃいます。

私の場合は身の丈というかその時の私が恐怖を感じる事なく出来る範囲での起業を考えていたので「借りる」のではなく「持っているもの」で起業する事にしました。小さく始めてそれが回って行けばいいな、と思っていたのです。大きく育てるというよりもまずは赤字にならず続けられれば良い、という考え方です。MBAからは「それはビジネスとは呼ばない」と叱られそうですが。

確かにギャラリーが成功するにしたがってきちんとした事業計画というものが必要になってきて起業当時の安易な資金に対する考え方を反省したのですが。それから数字を怖がっていた自分の態度も反省することに。どんなに小さく始めるのであっても数字を知らないと経営出来ません。恥ずかしながら私は起業してからバランスシートの読み方をキチンと学びました。

私はものすごく小さく始めようと思っていたので株に投資していた結婚資金の残りを解約しました。アメリカは当時バブルでしたのでほんの少しの資金でしたが解約時には4倍になっていました。株で儲かったとはいえ税金がかかります。ですが株を売って出た利益も一年経つと税率がぐっと下がるのです。ですからそれを待ってマックスの状態で解約しました。

一年分のギャラリーのお家賃+経費が支払えればなんとかなるだろうと思ったのでそれで十分だったのです。出来る範囲で始めるという事は大切な事だと思います。というのももしうまく行かなかった場合でも、取れる責任の範囲で始めるということですから。「考え方が小さい」と叱られそうですが、起業するのはあくまで自分なので。

もっとアグレッシブに起業したい方にはおすすめの方法ではありませんが、私のようにビジネスのバックグラウンドがなく、経験も人脈もなく、子育てしながら好きな事で出来る範囲で小さく始めたい場合には取れる責任の範囲で始めるこんな方法もありかと思います。

起業するのに大切な事

先ほども触れましたが「数字」が読める事。これはマストです。私は知らずに始めたのでこの必要性を起業後ひしひしと感じました。

それから「継続性」を考える事。ビジネスですからやはり続ける事を前提に始めるのが大切です。相手があって商売が成り立つ訳ですから飽きたからとかちょっと大変になったから「やーめた」という訳にはいきません。小さく始めて大きくするのもいいし、小さいままでパートタイムでやっていくのもいいし、続けて行くには色んな形態があります。

そして「自分を知る事」。周りに流されて、または競争心から起業は形を変えて行く事があります。時には自分では背負いきれないような形になっていたり、自分が反映されていない形になったり、なんでやっているのだろう、なんて思うことにもなったり。自分に忠実であることは相手あってのビジネスにとってとても大切な事です。人はあなたとビジネスをするのですから。

 

だから起業は自分にとって「Confortable」であることが大切だと私は思います。アグレッシブに行きたい方はそのように、小さく続けたければそれも良し。起業の仕方は人それぞれであってよいのです。これが私の「コンフォート起業」という考え方です。

私は小さく始めて小さく続ける事を選びました。家庭生活を守り子育てを分担し社会と関わりながら働いて行くにはぴったりの方法でしたから。

もっとも子育てが終わってもっと時間が自由になるようになったら私のビジネスの形態も変わるかもしれませんがね。

ご参考になればハッピーです。

写真は週末に行った友人のお誕生日パーティーにて。