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教育23:アメリカの大学受験ではどうしてスポーツが重要なのでしょうか。

アメリカの大学受験でスポーツの位置づけは二つあります。一つはスポーツリクルートと呼ばれるもの、もう一つはスポーツを精神面で捉えるものです。

1.スポーツリクルート

アメリカの大学の知名度やポピュラリティーを上げるにはスポーツが欠かせません。男子で言えば特にフットボールとバスケットボールは花形です。なにしろmoney making なスポーツでもありますから。だから大学のこういったスポーツのコーチの「この人材が必要」という一言はものすごく大きいのです。女子ならサッカー、バスケットボール、フィールドホッケーにラクロスでしょうか。

ただこのオプションはいわゆるスポーツエリートと言われる人たちに特化されます。Division 1 Division 3と言われるようなスポーツエリートリーグの大学にリクルートされる高校生は9年生の段階ですでに秀でていて、自身の高校以外のリーグでも活躍している場合がほとんどです。10年生、遅くとも11年生の秋までには大抵リクルートが決まっています。またその大学のアカデミックのレベルについていけることがリクルートの条件となるのでアイビーリーグのスポーツリクルートを狙う場合はそれなりの成績が必要となります。しかもSATなどはリクルート時に必要となるので通常なら11年生で受ける所を10年生の段階で受けないといけません。

スポーツエリートとはいえ大学受験はやはり過酷です。

2.スポーツの精神性

私の様にどちらかというと運動音痴の場合には大学受験でのスポーツの重要性は何となく不利というか不公平な感じがしますが、この第二の位置づけにはいくつか理由があります。

まずは心身ともに健康であることの重要性が上げられます。高校4年間スポーツに参加する事自体が大切なわけです。この場合どれだけ上手かは問われません。とにかく参加することに意義があるわけですから。

次はスポーツによって培われる不屈の精神、粘り強さなどが上げられます。同じスポーツを4年間通して行う事によってその生徒の一つの事をやり遂げるというぶれない性格が評価されます。

また最近では特に女子のスポーツ参加が奨励されています。というのもスポーツをやれば試合があります。そうすれば勝つ事もあれば負ける事もある。そういう競争を経験して人間は強くなる、というわけです。女性が社会に出て働く場合も高校や大学での競技スポーツの経験は大きく役立つと言われています。

やっぱりスポーツをやらないとダメ?

その学校で提供していないスポーツを生徒がやりたい場合はIndependent Studyという形で学校外である種のスポーツやダンスに参加することを許可している学校もあります。

学校によっては体育というかスポーツの単位を必要数取っていないと卒業出来ないところもありますからスポーツは重要なのです。ただとうしても苦手な場合やその時間を使って別の事をやりたい場合は学校と相談という形を取ってみてはいかがでしょうか。アメリカの学校の良さはそのフレキシビリティーにありますから。

例えばスポーツはダメだけど音楽に秀でている場合、音楽を週15時間やる事を条件にヨガを週2回やればOKになったりする学校もあります。

でもそうなると大学受験でスポーツの欄が抜け落ちてしまって大丈夫かなあ、と思われるかもしれません。次週はそんな質問にお答えすべく「Extra Curricularの重要性」についてお話しします。

写真はナパの森林をハイキング中の私。ハイキングも立派なスポーツ!