Life in Washington, DC
元気なワシントンライフのひとりごと

DCライフ138:プロの仕事

プロとして仕事をする場合プロフェッショナリズムに反する事は最大の罪。でもそんな仕事を昨日見ちゃったのです。というか読んじゃったというか。それはワシントンポスト紙に載っていた美術批評です。http://www.washingtonpost.com/goingoutguide/museums/conversations-museums-african-art-outshines-cosbys-african-american-art/2014/11/09/89b2b1f6-682c-11e4-b053-65cea7903f2e_story.html

はっきり言ってこれは美術批評というよりは個人攻撃かな。ビル•コスビーのアートコレクションの展示がアフリカアート美術館始まったのですが、その批評が辛口を通り越してまさに美術館とコレクターにとっては悪夢のような記事なのです。これほど酷い批評は未だかつて読んだ事がありません。

コレクションに力がない事などは美術評論の範疇だし、こういうことはあります。確かにざっと展覧会を見た感じでは卓越しているという訳ではありませんでした。でもそれが「ビル•コスビーは怒れる人ではなくただの不機嫌な人」で「その先には何も残らない」みたいな事が延々と書いてあるのです。

マイノリティーなのだから常に「怒り」を感じ、そしてアートコレクションにもその「怒り」が反映されていなければならない的な思い込みも、美術評論家としての資質を疑います。

コスビーさんは「家に帰って来たらくつろぎたいからそういう作品を集めた」というような事をおっしゃっていますが、同感です。家に帰って来てまで「怒って」いたり、「戦って」いたくはないですから。

美術評論家としてプロフェッショナリズムに立ち返り、批評はアートにとどめて頂きたいです。

写真はコスビーさんがチェアを努めたアフリカアート美術館のガラにて。