Life in Washington, DC
元気なワシントンライフのひとりごと

DCライフ145:UVAレイプ事件の真相

バージニア大学のある男子寮で7人の学生にレイプされたジャッキー(仮名)の記事は全米の注目の的となりましたが、今その記事の信憑性が疑われています。http://www.rollingstone.com/culture/features/a-rape-on-campus-20141119 

最初に記事の書かれ方について疑問を投げかけたのはワシントンポスト紙です。ポストによると「記事はジャッキーの話をもとに書かれた事になっているけど、ジャッキーをレイプした男性の話には一切ふれておらず、その存在すら定かではないし、コメントを取る努力もしていない」との事。

記事を書いたジャーナリストSabrina Rubin Erdelyは「相手にはコンタクトを取って存在は確認しているけど、この記事で大切なのは相手を攻める事ではなくこのようなことが沢山大学で起こっているという事実を知ってもらう事」と返しました。

その後ポストは本格的な調査を初め記事でレイプのボス的存在と言われ当時大学のプールのライフガードを努めていた男性を突き止めたのですが、その男性は事件が起こった男子寮のメンバーでもなければプールのライフガードでもなかったのです。

それからも記事の内容とは違う事実がどんどん判明してきて記事を掲載したローリングストーン誌は謝罪をする始末にまで発展しています。

このジャーナリストが本来するべきだった事実関係の確認を怠ってセンセーショナルな記事を書いたために一番迷惑を被っているのは大学でもレイプした男性でもなくジャッキーではないでしょうか。

ポストの追跡調査を読んでいると何かしらのレイプ的行為は行われたようです。なのに今度はジャッキーは嘘つき呼ばわりされることになってしまいました。書く側は書いたらおしまいですが、書かれた側にとっては一生その記事は付いて回ります。だからこそ事実確認が大切なのに。

 

バージニア大学の学長さんはこの展開について「大切なことはこのような行為がこの大学で起こっているということ、そしてそれを撲滅する事だ」とハイロード的態度を取っています。もしかしたら名誉毀損で裁判になったりして。

写真は先日行ったアートフェアから。