American Life Q&A
アメリカ生活 Q&A

ハッピーライフ:人生たった一回きりなら

なかなかやりたい事をやる勇気がでない、という事ですが、先週勇気が出そうな映画を見たのでお話しますね。

世界一下手な歌手

それはメリル•ストリープの最新作「フローレンス•フォースター•ジェンキンス」。最後の台詞が心に突き刺さるようでしばらくボーッとしてしまいました。

20世紀前半にニューヨークで活躍していた社交界の実在の女性をもとにした映画ですが、親から莫大な遺産を相続したフローレンスは大好きな音楽を支援するチャリティー活動に情熱を注ぎます。ですが彼女にはもうひとつとてつもない情熱があったのです。それは「歌う事」。だけど彼女は稀代の音痴だったのです。それでもカーネギーホールを一夜借り切ってコンサートを開きます。そして大笑いの渦と共に酷評されるのです。

そのショックだろうと思いますがもともと健康状態の優れなかったフローレンスは「世界一下手な歌手」の記事を読んだ瞬間に倒れ、そのまま病に臥せってしまいます。そして死ぬ間際にこう言うのです。

「誰も私が歌わなかったとは言えないわ。」

誰がなんと言おうと彼女は天下のカーネギーホールでリサイタルを開き歌ったのです。その事実は変わらない。まさしく「やった者勝ち」のアメリカのメンタリティーとバイタリティーですよね。

もっと後悔するのはどっち?

自分がやりたい事をやるってこういう事なのでしょう。時には「下手、バカ、そら見た事か」と酷評されることもあります。思ったような結果がでないことも往々にしてあります。だけど人生たった一回きりなら「あの時やっておけば良かった」という最後の台詞よりは「私はやりたい事をやった」と言う方がずっと良いのじゃないかなと思います。

そういえばこんなことを聞いた事があります。

「人はやって後悔したことよりもやらずに後悔したことを悔いて逝く」、と。

沢山笑えて最後に涙するこの映画は遠回りの回答かもしれないけれど、私はとっても元気が出ました。やっぱり自分のやりたいことをやってなりたい自分でいようと。